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キンカンのプニプニスポンジの秘密
なぜキンカンは蓋を開けたままでも揮発しないの?
キンカン(株式会社金冠堂の痒み止め薬)の蓋を閉め忘れ数日間放置したにも関わらず、液面がぜんぜん下がっていなかった。皮膚に塗るとこんなにもスースーする揮発力が高い薬剤なのに、蓋を開けっ放しの状態で、なぜに全然揮発しなかったのだとうろ?何か秘密があるのだろうか?と疑問に思ったので分解してみた。
青色のスポンジ材を取り外す。
すると、いきなりタネが出現かも。これ弁なのでは?
スイッチ(弁)がついてた
中央部の凸部をピンセットで押すと凹む。バネが効いている感じの押し心地。まるでプッシュスイッチな感じ。
裏側はこんな感じ。
バネのようなものを取り出す。
プラスチックのバネと弁が一体化した構造物。
シンプルだけどよく考えられた構造
このオールプラスチック製のバネ一体型弁により、キンカン先端部(青色スポンジ部)を皮膚に押し付けた時のみ薬液がスポンジに染み出すというシンプルなスイッチ機能を実現している。これにより適量の薬剤を塗布することが可能となり、また、蓋を閉め忘れた場合の薬剤の無駄な揮発を防ぐことが出来るのでしょう。たぶん。
追記
これは大きいビン(120mml)の方のキンカンです。小さいビンのタイプの構造はこれとは違うかも知れません。
投稿:2012/8/31