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向きによってペン先が替わるボールペンの分解と仕組み
ボタン1つなのに向きによってペン先が替わるボールペン
プッシュボタンを押す時のペンの向きによってペン先が替わるちょっと不思議なボールペンです。
黒、青、赤のボールペンとシャーペンの4種類合体型ボールペン(いわゆる4色ボールペン?)なんですが、このボールペン、地味に不思議なんです。4種類のペン先なのに押しボタンは1つで、ボタンを押す時のペンの傾き具合で、出てくるペン先の種類が決まるのです。例えばBlackと書かれている側を上の方に向けてボタンを押すと黒色ボールペンが出てきます。
仕組みが知りたくて分解してしまいました
どんな構造になっているのか知りたくて知りたくて我慢できなくなり分解しました。
まずは先端部分を外す。ここまでは回すだけで簡単に取り外しできました。
これ以上の分解は無理矢理のこじ開け(不可逆分解モード)です。
切替の仕組みが見えてきました。
下写真の左がプッシュボタン部、右がボールペン部です。
片側が自由に動く金属棒(振り子)がこの仕組みのミソです。
仕組(構造)の説明
構造を簡単に図にしたものです(上の写真とは左右逆です)。
上図のようにボタン部に金属棒の方端が取り付けれれています。その取り付けは完全な固定ではなく、もう方端が自由に動けるような構造(振り子構造)となっていています。また、ボールペン先部の端部は、ちょうど上記の金属棒(振り子)の端部を受入れ易い受け皿形状になっています。
ペンを適当に傾けると、金属棒(振り子)は重さ(重力)によって必ずいちばん下側に傾き、ちょうど、その時にいちばん下になっているペン先のみを押し出すことが出来るのです。
ほんとうによく考えられた、とてもシンプルな重力応用スイッチ構造だと思います。