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とても古い充電式電気ドリルを無理やり活用

2010/5/28

えらい古い松下電工(現Panasonic)製の充電式電気ドリル

もう20年以上愛用している。(右側写真はその専用電池パック)

もちろん電池はとっくの昔ダメになってしまっていて交換電池パックも入手できない。 では、どうして今でも使えるのか?というと 電池パックの電池を無理矢理に市販の充電式(単三NiCdやNiH)に取り替えているからなのです。

これが元々の電池パックの中身。

変なサイズのNiCd電池が6本直列(1.2V×6=7.2V)になっている。

この電池を安価で入手しやすい単三(AA)サイズのNiCdまたはNiHと交換するのだ。
大電流用途にはNiCdの方が向いている(内部抵抗が小さい)と文献にあったので、とりあえず通販でNiCdを購入した。それを直ハンダ付けして直列接続。下写真のようにとても都合よくケースにマウントできた。

結構大電流が流れるので細い線はNGだ。隙間はクッション材でうめる。(上右写真)
実際使ってみると、元の電池に比べると最大トルクは多少減ったが、趣味程度の実用には問題ない。
ずいぶん軽くなって使い易い。

充電について

電池の容量が変わってしまうので元々の充電器はそのままでは使えない。充電電流値を変更(改造)するか、別途自作する必要がある。自作といっても急速充電をしなければNiCdやNiHの充電はとても簡単で、適当に電流制限して0.1C程度でのんびり充電すれば安全で長持ちする。

電池について

モノの本には大電流用途には内部抵抗が小さいNiCdの方が適していると書いてあるが、色々試してみると、やはり、開発改良の進展が無いNiCd(ニッケルカドニウム電池)より今時のNiH(ニッケル水素電池)の方が電池容量はもとより内部抵抗も改良されているようです。で、結局は国産の2000mAh程度のニッケル水素電池がいちばん使いよい結果となりました。あまり高容量になるとクセがあるようで逆に使いにくいです。(最適充電制御が必要なのかも知れない)

ずっと戦えるエヴァバージョン

もう1つ電池パックがあるので、これは電池を内蔵せずにコードを接続して外部のDC電源で使えるようにした。
電池パックがたんなるコンセントになったのだ。

電池残量を気にせずに使える。
外部からのエネルギー供給で、S2機関のないエヴァな感じだ。

DC電源は使わなくなったパソコンのスッチング電源(5V)が使える。電圧は少し低い(回転数がちょっと低い小さい)が、電流がたくさん流せるのでトルクフルなええ感じだ。

さらなるバージョンも検討中

実は、更なる進化バージョンも検討中なのです。
それは、この電池パック内にスイツチング電源を内蔵し家のコンセントで気軽に使えるもの。でも、それではありきたりなんで、パック内に更にスーパーキャパシタ(電気二重層コンデンサ)も内蔵し、一時的なコードレス使用、高トルク、高速充電を可能とするもの。でも、スーパーキャパシタが意外に高価なのでちょっと停滞中。


追記

もしかしたら、さっさと今時のタイプに買い換えた方が利口かも。ホームセンターで最新のデモ機を使ってみましたら、圧倒的に始動トルクやらスピードや操作性が違います。進歩しているのんですね。

 

 

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