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使い捨て火災報知器、火災警報機能付き携帯アラームという発想
要約
設置が義務付けられている高価な認定済みの火災報知器ではなく、もっと気軽に増設や設置や携帯ができる簡易型で使い捨て感覚の火災警報器という発想なのです。
正規の火災報知器にプラスして、気になる場所に気軽に何個でもオプション的に増設する超安価な簡易型の火災警報器である。つまり、非認定の補助型火災警報器または火災警報機能付き携帯アラームなのです。
1次試作機
特徴
● レンジフードやガスレンジ近くや寝タバコをする枕元など・・気になる火元近くに簡単に設置できるので、例えば、発生件数の多い天ぷら油や寝タバコによる火災を迅速に検出することが可能である。
● 安価にすることにより気軽に複数個設置することができる。
● ガレージや屋外ゴミ置き場等に設置すれば放火火災防止に役立つ。
● 回路構成上、待機電力が極めて少なく電池が長持ちする。
● 携帯可能でホテル等の宿泊時も安心。
● 携帯アラーム機能を持たせると結構、商品性が上がるかも。
● 構造が簡単、小型、低価格なのでダイソー等でも販売(210円商品?315円商品?)できるかも。
構成図(回路図)
構成は上図のように極めて簡単である。
火災の検出(温度の検出)は、ある一定温度以上になると溶解断線する金属線(いわゆる温度ヒューズ)を用いる。温度ヒューズは一定以上の高温になると断線つまりオフになるので、火災警報機能とは逆の動きをしてしまう。そこで、スイッチ素子を用いて、温度ヒューズが切れた時にアラーム(警報)をONにするというように反転動作をさせるのである。そして、そのスイッチ素子Q1としてMOSFET(スイッチング用小型MOSFET)を用いることで、抵抗R1を大きくすることができ、待機電流を極めて小さくすることが可能となる(例えばR1=10MΩとすると待機電流は0.3μAとなる)。またSW1は携帯時非常アラーム警報および動作チェック用のスイッチである。
1次試作品
紐を引っ張ったらスイッチが入り大きなアラーム音が鳴るダイソーの非常用携帯アラームをベースにして(改造して)試作しました。
今回の試作では、温度ヒューズ線として、適当に手持ちの中でいちばん細い共晶半田線を用いた。
実際は、この温度ヒューズ線の特性が火災検知器としての性能を決定づける。検出感度(炎を素早く検知すること)と信頼性(不必要に断線しなこと)とのトレードオフがポイントとなるのだろう。
台所のレンジフードで試験使用中!
火元の近くに設置できるので安心な感じ。
展開
1次試作品が出来た時点で満足してしまいましたので、今後の展開は特にありません。また、この公開アイデアに関する一切の権利主張はしません。どうぞ、ご自由に参考や応用してください。世の中の火災被害を少なくする商品開発の、ほんの少しでも何んらかのヒントか参考にでもなれば、これほど幸せなことはありません。
投稿(公開):2009/2/21