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ちょっと真空管オーディオパワーアンプ気分
ローエンド真空管アンプ
極めてベーシックなローエンド(ハイエンドの反対。つまり最安価)の真空管アンプです。
球は6BQ5(EL84)のシングル5極管接続。僕のオーディオの原点にもどって作ったものです。
出力トランスはタンゴ(TANGO)のU-608という小型ながらなかなかクリアな音を出すトランス。
適切なフィードバック掛けてやるとボリューム感も表現できるかも。
ちなみに、右側の写真はケースカバーを取り付けたとき。
出力段(6BQ5)の放熱もちゃんと考慮して二重パネル構造。
裏側の配線はこんな感じです。
部屋を暗くするとこんな感じ。
6BQ5は僕のオーディオアンプの原点
実は、子供の時に初めて作った真空管アンプが6BQ5シングルアンプだったのです。「初歩のラジオ」という雑誌(今はもう無いのかなあ?)を見て、見よう見まねで作りました。何度か感電しましたが、最後には、いちおうちゃんと音が出ました。街角に捨てられている壊れたテレビのスピーカーを取り外して持ち帰り、ダンボール箱に入れて鳴らした記憶が、いまだに僕の頭に残っています。左右のスピーカーが違うものでしたが。。
その後、6V6GT、6L6GC、6CA7プッシュプルと変遷し、大学生時代はトランジスタアンプにこりました。そして、社会人になって、僕のオーディオ趣味の原点である6BQ5(EL84)のシングルアンプを作ってみたのです。回路構成も極めて素朴な何の変哲もないシングル5極管接続です。
参考まで
本アンプのコネクションです。
何の変哲もない素朴な5極管接続シングルアンプです。真空管らしい雰囲気を出すため手書き図です。
しかも少し黄ばんだ色調にしてみました。
以下蛇足
真空管アンプの設計は難しいと思っておられる方ガ多いようですが、トランジスタアンプの設計よりずっと簡単だと思います。真空管アンプの各増幅段間はコンデンサでカップリングされているのでDCバイアス設計とか熱によるドリフトとか気にする必要はありません。それに、真空管アンプは各パラメータに対して、とてもおおらかです。適当〜にバイアス設定し、適当〜に電流を流して、適当〜にフィードバックをかけてやれば、そこそこに鳴ってくれます。
また、真空管アンプは、スピーカーとはトランス結合なので、トランジスタアンプのようにDCを垂れ流してスピーカーを壊してしまう心配もありませんしね。ただ、扱う電圧が高いので、感電に注意する必要はあります。特に電源のコンデンサに溜まり残った電荷は要注意です。回路をいじくる時はコンデンサーのディスチャージをお忘れなく!