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PICマイコンを用いたオフタイマースイッチBOX
設した時間が経過すると電源(コンセント出力)をオフする所謂オフタイマー(お休みタイマー)を作りました。
これで照明などを点けっ放しで寝てしまっても大丈夫です。
特徴
- コマンドスイッチ(プッシュスボタン)1つで起動と終了と時間設定を兼用。
- 待機電力は完全にゼロ。
仕様
- コマンドスイッチを1回押すと起動(初期オフタイマー時間は30分)。
- コマンドスイッチを更に1回押す度にオフタイマー時間30分を加算。
- オフタイマー時間が4時間以上に設定されると連続モードとなる。
- コマンドスイッチを長押しすると電源オフ。
- パイロットランプ(LED)1つの点滅間隔でオフタイマー残り時間を表現。
- ボタン操作時にはそれに応じたビープ音を鳴らす。
ハードウエア
- コントローラーはPICマイコン(PIC12F629)を使用。
- 完全な電源オフ(待機電力完全ゼロ)を実現するために電源モジュール(スッチング電源回路)の1次側(AC100V側)にスイッチ(機械式リレー)を挿入する。
まずは起動SWを1次側(ACライン側)に入れた構成
- 起動SWで起動してリレーRY1で保持する。
- コマンドSWにてPICマイコンに時間設定等のコマンドを与える。
- 設定時間経過するとリレーRY1をオフして終了(電源オフ)する。
次に起動SWとコマンドSWを統合
2回路(2連)プッシュSWがあれば簡単に統合できるのですが今回は持ち合わせないので下図のように2回路接点リレーを用いる。AC100Vリレーが無いので簡単な電圧変換(コンデンサーのリアクタンスを用いた電流制限)と整流回路を用いてDC12Vリレーで代行しました。
手持ち部品がないために多少回路が複雑になってしまいましたが、手持ちの有り合わせ部品を無理矢理使うというのも趣味の醍醐味の一つではないかと思うのです。
回路図
*スイッチBOX部のコネクション(たんなる5chのスイッチ)は省略してます。
*クリックすると拡大します。
作製はこんな感じ
左写真は書き込みとデバッグ時の試験基板。書き込みツールはPICKit3を利用。
右写真はスッチング電源モジュールを搭載しコントローラ基板。
昔作った5チャンネルのスイッチボックスにこのコントローラ基板を内蔵させる。
白いトグルスイッチのようなのがコマンドスイッチ(トグルスイッチのように見えるがプッシュスイッチ)です。
5つ並んでいる黒いスイッチは単に個別に負荷をON/OFFするスイッチです。
こんな感じで寝室の照明スイッチとして使ってます。
SW構成
- 内部発振4MHz(システムクロック1MHz)を用い1/8プリスケーラで8usec.を生成する。
- 更にタイマー0を125カウントで基準時間1ms.を生成する。
- プログラムは1ms.ループと100ms.ループの固定時間で回す。
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