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照明器具の明るさコントローラ
調光器を6回路まとめるとなんだかいい感じ
リビングルームの各照明器具の明るさをまとめてコントロールするために作りました。いわゆる調光器6回路をまとめただけです。でも、各照明の明るさを一箇所でコントロールできるのはとても便利です。
位相制御方式と呼ばれている
動作原理は昔からある位相制御方式と言われている方式で、簡単に言うと、正弦波電流の振幅をコントロールするのではなく、正弦波電流に同期させて、周期的に電流をぶった切る方式で、広い意味でのスイッチング制御です。トライアックと言うスイッチング素子(サイリスタの交流版?)を用いれば比較的簡単な回路で構成できます。
中はこんな感じ
並んでいる黒色のヒートシンク(放熱器)にトライアックが付いています。回路規模は小さいですが、ラジオノイズ(EMC)対策用のコイルやコンデンサが場所をとってしまいます。
カラオケやパーティ時のリビングルームの照明の調光状態です。
展開予定
今回は、トライアックのゲート信号にRC回路による位相遅れを用いてタイミング制御させるという最も古典的な方式をベースに設計しました。この方式は、つまり、抵抗値を可変させて調光していますので、デジタル制御との親和性は低いです。(CDSを用いた可変抵抗式光カプラを使う手はありますが、あまりスマートでは無いです。)
次期バージョンでは、ACラインをゼロクロスコンパレートし、それをマイコンに時間割り込みトリガ入力し、タイミング時間をマイコンにて生成し、トライアックを制御する方式を考えようと思っています。そして最終的にはLAN(イーサネット)を介して統合制御できたら面白いなあって思ってます。
蛇足など
調光器対応の電球型蛍光灯が発売されているようです。高い技術力だと思います。
おまけ(参考まで)
お問合せを頂きましたので今回用いた位相制御式調光器の回路図を参考まで載せておきます。
これを6個寄せ集めたのです。
おまけを追記:2009/5/28