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デジタルカメラ連続撮影用リモコン

考案のいきさつ

家族全員が不在中における、みかん(うちの猫)の1日の過ごし方を見てみたく考案、試作した。



要約

赤外リモコン機能付きデジタルカメラで自動連続撮影(インターバル撮影)を実現する。
撮影時間間隔は1秒〜1時間と自由に設定できる。撮影した写真をアニメーションGIF等に変換すると簡単に微速度撮影映像を家庭で楽しむことが出来る。

1次試作機



構成と動作

コントローラ(ワンチップマイコン等)と赤外LED駆動回路と赤外LEDが主要構成要素である。
圧電スピーカーはシャッターを押す信号を発信する時に電子音(ピー)を出すためのもので、別に無くても良い。
コントローラは予めユーザーが設定した時間間隔で、デジカメ用のリモコン信号(デジカメ機種固有の信号)を生成し、赤外LED駆動回路により、リモコン信号に基づくパルス列でLEDを発光させる。


赤外光の受光素子(フォトダイオード)を付加し、リモコン信号を入力および記憶する機能、いわゆる
学習型リモコン機能を付加すれば汎用性が出る。



用途など

ヤドガリの1日の行動記録や植物の成長、雲の動きや、さなぎのふ化の様子等々・・の自動記録など。
心霊写真スポットでの幽霊の自動撮影とかにも使えるかも知れません。

ただし使用するデジタルカメラに以下の条件が必要です。
●赤外リモコン機能付きであること。
●ACアダプター対応であること。電池だと長時間記録が出来ない。
●パワーセーブ機能(自動電源off機能)を無効にする設定が出来ること。
 もしパワーセーブ機能を無効に出来なければパワーセーブが働く時間を最長に設定する。
 (その設定時間以内の撮影間隔なら自動連続撮影が可能)



1次試作機

かなり手抜きの試作機。コントローラーでリモコン信号を生成させるのはかなり面倒なので
既成のリモコンを流用。
つまり、コントローラーは設定した間隔でトリガパルスを発生するタイマー機能のみ持たせ
そのトリガパルスでアナログスイッチをONにすることにより、既成のリモコン回路のスイッチを押す。


僕の愛用のデジカメ(MINOLTA F100)のリモコン。
これを分解して中身の回路を使う。



これが出来上がった1次試作機。電池ホルダーに基板を取り付けただけ、ケースも無い手抜き仕様。
ミノルタのリモコン回路基板は写真の手作り基板の裏側に接着している。



MINOLTA F100と1次試作機。

赤外光が壁などに当って拡散するためか、結構どこに置いても機能する。
この1次試作機、ちゃんと思った通りに働いてくれた。
ちなみに、人間が誰も居ない日のうちの猫は大部分の時間は寝て過ごす。


展開

この1次試作機で満足した(撮りたいものは撮った)ので、今のところ展開の意欲はあまり無い。
このアイデア自体は簡単に思いつきそうなので特許性はないだろう(公知の部類かな?)
それと、リモコン対応のデジカメというのが意外に少なく、また、用途が狭いので商品性も乏しいと推測できる。

でも、もし気が向いたら、次期試作機はワンチップマイコンを用いて学習機能を持たせ(全てのリモコン付きデジカメに対応させ)、基板を小さく安く作製したら、キットレベルのものをヤフーオークションあたりで試験的に出品してみようかな?でも、あまり売れそうにないなあ・・


展開(補足)

これ単体での商品性は乏しいが、いわゆる万能学習リモコン(既存商品)にこの機能を付加するのはいい案のように思える。この機能を入れることによる万能学習リモコンのHWコストアップは無いはずだ。ただ、赤外線リモコン対応デジタルカメラが意外と少ないのが大きなネック。


ご自由に応用してください

どうぞ、ご自由に、参考、応用してください。
もし、ほんの少しでも何かのヒントやご参考にでもなれば嬉しいです。



投稿:2008/3/6

 

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