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激安!ダイソーの詰め替えインクってどうよ?

ダイソーで100円(税込み105円)のプリンタ用の詰め替えインクなんて売ってるんですねえ。
しかも、1つで2回分詰め替えできるようです。


2回分詰め替えで105円!あまりにも安いので買ってしまいました

あまりにもの安さと、ちょうど愛用プリンタ(Canon PIXUS850i)のインクが取替え時期なので、全色買ってしまいました。




箱の側面には応機種型名が書いてある。

ちなみに、EPSPN対応詰め替えインクもCANON対応の横に仲良く売ってました。



さっそく箱を開けてみると

箱の中身はこんな感じ。下記写真はシアン(青色)。
スポイト容器に入ったインクと、説明書、ゴム栓、穴あけピン、作業用手袋まで付属している。


これは、インク注入口を開ける穴あけピンと、最後にその穴をふさぐゴム栓です。




説明書に従い詰め替え作業を開始

詳細で分かり易い説明書です。これを見れば簡単にできそうです。
プリンターから空になったキャノンのインクカートリッジを取り出す。
そして、インクカートリッジにインク注入穴を開けます。
でも、穴を開けると言っても、もともと開いてある穴の蓋(ボール)を付属のピンで押し込むのです。


こうやって、ピンを下にして、上から体重を掛ける。すると、ひと昔前のラムネ(サイダー?)
の栓を抜く要領で、蓋(ボール)が中に落ちるのです。


いよいよ、その穴からインクを注入。
この写真、いわゆるハメ撮りというやつですね。どうでもいいことでした。
(このネタ、分かる人だけ分かればいいです・・)


インクの注入を終え、付属のゴム栓を穴にしっかりとはめ込みます。
(この栓があまいと、空気が入り、下からインクがボタボタ漏れるよ)


そして、漏れないことを確認してプリンタに装着して完了!です。
インクは半分程度残ってるので、たしかに2回分ありそうです。



詰め替え作業に関する補足

・手袋をすると作業がやり難かったので、素手で作業しました、手にインクが付いても、お風呂に入れば
 問題ありません。でも、衣服に付着すると洗濯しても取れない可能性があります。
・インク注入後は、早くゴム栓をしなければ、下になっている供給口(プリンタにインクを送る丸穴)から
 どんどん染み出してしまいます。(空気穴が開けられている状態なので。)
 念のため厚手のボロ布等を下に敷いておいた方が良いようです。
・細かいことを気にせず、とりあえずカラーで印刷できればOKと思えば、超低ランニングコストなインク。
・付属のゴム栓が少しゆるくて、大丈夫かな?とちょっと思いますが、大丈夫のようです。
・印刷物の色調の温度や湿度による影響、長期安定性等は、今のところ不明です。
 もし、使用していて何か気が付けば、ここに追記します。



キャノン純正インクとダイソー詰め替えインクとの印刷画質の比較

現在、僕のプリンターは、全色このダイソーの詰め替えインクになってます。ずいぶんな枚数印刷したので、カートリッジ内には、もうキャノンの純正インクは殆ど残ってないと思います。で、写真を印刷してみて、純正インク時の印刷物と比べてみました。結果、思っていた以上に違いがあります。

以下に印刷結果を示しておきます。
純正インクの時に印刷した時と、同じ画像を同じ条件で全色ダイソー詰め替えインクで印刷したものをページスキャナーでPCに取り込んだ画像です。
プリンター:PIXUS850i
印刷用紙:FUJIFILMの写真用光沢用紙(画彩アドバンス写真仕上げ)

全色キャノン純正インクで印刷


全色ダイソー詰め替えインクで印刷


左:全色キャノン純正インクで印刷  右:全色ダイソー詰め替えインクで印刷
 

このように、色調とコントラストに違いが出ました。
原画の色調は、もちろん純正インクで印刷した場合に近いです。


ダイソー詰め替えインクの印刷画質をキャノン純正インクと比較すると
コントラストが低下する。
彩度が低下する。
色調がやや不自然になる。
特に赤の彩度が不足し、全体としてボヤーっと緑っぽくなる。
やはり、この価格で、写真画質を求めるのには少し無理があるのかも知れません。
ちゃんとした色調で印刷するには、カラープロファイルの設定変更等の手間が掛かりそうです・・

追記(2007/2/10)

プリンタドライバによる色補正で、まあ、色調に関しては、なんとか使えるようになりました。
コントラストの低下は補正困難です。

追記(2007/3/4)

近所のダイソーに、本商品を含めた同様商品(Canon対応品、EPSON対応品ともに)の在庫あり。
一時商品ではなく定番商品のようです。


ダイソー詰め替えインクの耐光性や耐久性は著しく低いようだ

印刷物を明るい部屋に置いて3ヶ月ぐらい経過すると色劣化(変色)が急激にはじまりました。

左の写真は光の当らない引き出し保管しておいたもの。
右の写真は部屋の壁に貼っていたもの。(直射日光は当らないが東向きの比較的明るい部屋)
共に、3ヶ月ほど前に雑誌をスキャンした画像をダイソーインクで印刷したものです。(印刷用紙:光沢紙)


  
このように、部屋に張っていた写真(右)は、3ヶ月程度で見事にセピア色になってしまいました。
2回分で105円の詰め替えインクに耐光性や耐久性を求めるのは、やはり無理があるようです。

ちなみに、キャノン純正インクで印刷した写真も、同じ部屋に張っていますが、2年以上経っても
全然変色はありません。

よって
ダイソーの詰め替えインクは長期保存向け写真印刷には全く向かないようです。
長期保存目的の写真印刷は、多少高価でも、やはり、キャノン純正インクを使うべきなのでしょう。


追記(2007/7/14)

ダイソーの詰め替えインクでプリンターが壊れるとの巷の噂があるようですが、うちのプリンター(Canon PIXUS850i)は今のところ元気で動いています。PCのモニタで長文を読むのが苦手で、裏紙を用いて多量の使い捨て印刷をする僕にとっては、やっぱり、この超低ランニングコストはとても魅力です。割り切って使うことにします。写真を印刷する時はカメラのキタムラのデジタルプリントサービスを利用することにします。

発売終了(品質の低さから中止される?)になる前に買い込んでおきました。



追記(2007/12/10)

先日、キャノン、エプソンの詰め替えカートリッジに関する特許裁判結果が出たようですが、このタイプ(ユーザーがインクを注入するタイプ)は、それとは無関係のようです。近所のダイソーでも今尚ちゃんと売られていました。

追記(2007/12/12)

キャノン純正インクに比べると耐水性も劣る。特に普通紙に印字した場合、水に弱い。また、ノズルの詰まりがキャノン純正よりも多発するが、1回のノズルクリーニングで直る。



ダイソー詰め替えインク使用所感まとめ

画像品質(コントラスト、彩度、色調)は低下する。
●印刷物の耐久性(特に耐光性)は著しく低下する。
ノズルの詰まりがキャノン純正よりも多発する。
しかしながら、この超低ランニングコストはやはり魅力です。
画質や色調などの細かいことを気にせず、とりあえず印刷さえできればOKという用途や、耐久性を必要としない使い捨て書類や会議資料や読み捨てられる町内会配布物等の多量印刷には好適かもしれません。
ただし、いちどプリンターに詰め替えインクを使うと、純正インクに取り替えても、直ぐには元の印字品質に戻りません。また、詰め替えインクによるトラブルはプリンターメーカーの保証外となります。ご注意ください。
追記(2008/3/18)



ちょっとびっくり!プリンターカートリッジ内のインクも変色するのだ

先日、青(シアン)インクの残量不足のアラートが出たので、久しぶりにインクを補充した。
で、その時に、インクカートリッジ(のフィルタ部分)に残っているインクが変色しるのに気づいた。
しかもかなり変わっている。



左側が新しいインク。右側がインクカートリッジ(のフィルタ部分)に残っていたインク。
共にダイソーの青(シアン)の詰め替えインク。(同時期に購入したもの)
青色が殆ど緑色になっている。
プリンター(カートリッジ)内で時間経過により色が変わる。ちょっと驚きだ。
やるなー!ダイソーの詰め替えインク!予想外のサプライズだ。
どうりで、最近、印刷物の色が変なわけだ。
妙に納得できた。
(プリンタードライバの手動色調補正では補正しきれない程に色がズレる。)

要するに、このダイソー詰め替えインクは写真印刷や色を正確に表現したい印刷物には、全く向きません。印刷品質や耐久性に全く拘らない低ランニングコストのみを追求したプリンターインクと考えて使用しべきだと思います。


補足追記

sakoさんより
上記「プリンター(カートリッジ)内で時間経過により色が変わる」に関して下記のアドバイスを頂きました。
「経年変化ではなく、すでにヘッドが壊れていてイエローとシアンのインクが混ざったのでは?
ヘッドが壊れると毛細管現象で別のインクが逆流することがよく起こります。」
sakoさんご指摘ありがとうございます。
確かにご指摘の可能性もあように思います。
ただ、今となっては確認する手法はありません。(既に廃棄済みです)
追記(2009/7/4)




とうとうプリンターヘッドが壊れた

とうとう長らく愛用していたプリンターCanon PIXUS850iのヘッドが壊れた。
何度クリーニングしても黄色とマゼンダが目詰まりします。強力クリーニングモードを繰り返してもダメです。
仕方ないので分解クリーニングを強行してみた。


分解して無水アルコールで洗浄したり色々してみたが残念ながら直らなかった。
まあ、プリンター自体がかなり古いものなので寿命なのかも知れない。
長らくお世話になったCanon PIXUS850iとはさよならすることにした。


ということで新プリンターを購入

僕はプリンターとスキャナーは絶対Canonということに決めているので選択は簡単だ。
Canonのスタンダード(普及タイプ)のちょと型落ち品を格安で買う。
Canon iP3600
で、Canon iP3600を購入。
安い、使い易い、普通紙でも印刷が綺麗、そこそこ速い、静か、クールな外観。
で、超お気に入りの品になった。

今時のプリンターは、インクカートリッジにICチップを搭載しておりインクカートリッジIDを管理をしているようなので、容易には充填式のインク補充は出来なさそうだ。Canon純正インクを使うことにしよう。
ps.やっぱり純正インクは綺麗でかつ変色しない。あたりまえかぁ。



初回投稿:2006/12/30
追記投稿:2007/3/4
追記投稿:2007/7/9
追記投稿:2007/12/10
追記投稿:2008/3/18
追記投稿:2008/5/12
追記投稿:2009/3/5
追記投稿:2009/7/4

 

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