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「ありがとう」と「バカヤロー」と「ご飯」の実験


あらあら不思議!
「ありがとうと」と書いた容器に入れたご飯は長持ちするらしい?!


ごはんを2つのビンに入れ、一方に「ありがとう」もう片方に「バカヤロー」と書いたラベルを貼る。
そうすると、あらら不思議、何故か「ありがとう」と書いた方が長持ちするらしい。

これは、とある本から得たネタだ。
あの『水からの伝言』(江本勝著)系の本なので、いわゆるトンデモ系、オカルト系の部類だ。

だいたい、水や米が、どうやって言葉や文字を認識するのだろう?仮に認識したとしても、どうやって、その意味を理解するのだろう?いや、こういう解析的な考え方が全く当てはまらない分野の出来事なのだろうか?まあ、どう考えても、非科学的事象であることは疑いようの無い事実だろう。

でも、非科学的だからと言ってデタラメと決め付けるのも非合理的だと思う。なぜなら、科学的、解析的な考え方が必ずしも万能とは限らない。それに、デタラメと決め付けた時点で、全ての考察が終了してしまい、何の展開も無いからだ。だから、確かめられることは実際やってみるのだ。



検証実験(その1)を開始

ということで、怪しげな検証実験を開始するのだ。
まずは、全く同じビンを2個、ダイソーにて購入。
そして、初期の雑菌状態をまったく同一にするために、それらのビンと蓋を煮沸滅菌する。
(鍋で10分程度煮込む)


煮沸滅菌処理した2つのビンに炊き立てのご飯(兵庫産米)を同量づつ入れる。


一方に「ありがとう」もう片方に「バカヤロー」と書いたラベルを貼る。
写真では分からないが、ラベルの裏側にも、お米から、ちゃんと見える(読める?)
ように同じ言葉を書いてある。

今回は国産米なので日本語でいいけど、もし、タイ米だったらタイ語で書くべきなんだろうか?
こんな事を考えだしたら、こんなことを真剣にやっている自分自身を少し馬鹿馬鹿しく思えて来るぞ。
いかん、いかん、気を取り直して続けよう!

あとは、煮沸滅菌処理した蓋をしめて、僕の部屋の片隅に置いておく。
そして、経過を観察すればよい。

実験開始:2009/1/12 18時


経過観測

経過観測の手法は、蓋を開けての目視と、匂い(臭い)を鼻で嗅ぐ。
当初は、微妙な臭いというのは1人では主観が入ってしまう可能性があるので、妻と子供にも手伝ってもらおうと依頼した。でも、見事に断られた。やはり、腐り行くご飯の臭いなど嗅ぎたくないのだろう。それとも、こんな馬鹿馬鹿しいことには付き合っていられないと思ったのかもしれない。よって、今回は孤独な僕ひとりでの実験だ。

臭いを嗅ぐときは、どちらが、どちらなのかが自分で分からないように、目をつむったまま、机の上の2つのビンをシャフルして、どちらが、どちらなのかが分からない状態で臭いを嗅いで、目をつむったまま、両者の違いを嗅ぎ取る。


<2009/1/12 18時 (実験開始)>
左:「ありがとうと」
右:「バカヤロー」

両者とも、焚きたてご飯の良い香りだ。あたりまえかぁ。

<2009/1/13 20時>
(写真省略)
見た目、匂いに差異は全くない。

<2009/1/14 21時>
(写真省略)
見た目、炊き立ての時と少し匂いに違いがあるが両者の差異は全くない。

<2009/1/15 21時>

見た目、匂いの両者の差異は全くない。
両方とも意外に臭くない、ご飯って結構持つものだ。
(写真では、照明の影響で左右の色調が少し違うが、目で見た感じでは違いはない)

<2009/1/16 21時>
(写真省略)
見た目、匂いの両者の差異は全くない。
両者共、特に異臭は放っていない。

<2009/1/17>
観測し忘れた。

<2009/1/18 23時>

毎回、上からの撮影だと芸が無いので、今日は横からの撮影。
見た目、匂いでの両者の差異は全くない。
両者共、やや粘り気が増えたような感じはするが、特に異臭は放っていない。
こんだけ日時が経過しているのだから、もっと腐敗臭を発散しても良いと思うのだが。
でも、両者に違いが無いから、まあ、こんなもんなのだろうか。
もしかして・・
「ありがとうと」には「バカヤロー」のマイナスパワーを凌駕するパワーあって、
「ありがとうと」パワーが横に置いている「バカヤロー」と書いているビンにも影響を及ぼして・・
危ない危ない。
こんな発想をしていたらオカルト系トンデモグループに仲間入りしてしまう。
気をつけなくてはならない。

<2009/1/19 23時>
先日との違い無し。両者とも腐敗臭無し。

<2009/1/20 22時>
今日で、実験開始からちょうど1週間目だ。

先日との違い無し。両者とも腐敗臭無し。
ちょっと、自分の鼻に自信が無くなってきたので、嫌がる妻と息子にも匂いを嗅いでもらった。
やはり、腐っているとは感じなく、両者とも同様という意見だった。

<2009/1/21 23時>
先日との違い無し。両者とも腐敗臭無し。
よって写真省略。
うーん。この季節、ご飯の痛み具合とうのはこんな感じなんだろうか?
ご飯(お米)には、もちろん何の添加物も入れていない。

このサンプルを置いているのは僕の部屋の片隅なので、部屋の温度を計ってみた。
鉄筋コンクリートの集合住宅ということもあり一番低くなる早朝でも16℃ある。
そして、暖房時23℃程度である。大雑把な時間平均を計算してみると20℃程度はある。
この温度で、この時間経てば、十分腐っていてもいい頃ように思うのですが・・
何かのきっかけで、腐敗ではなく発酵モードに入ってしまったのだろうか??
もし、食品(ご飯)の腐敗などに詳しい方がおられましたら、アドバイスやコメントを頂けたら嬉しいです。
コメントやアドバイスはこちらからお願いします。


<2009/1/26 (実験開始2週間経過)>
両者とも腐敗臭なし。両者の匂いや見た目の差異は全くなし。
初期(実験開始2週間経過)までのまとめ:
初期の2週間においては両者の差異検出できず。また両者とも腐敗臭やカビの発生なし。



コメントやアドバイスありがとうございます

この実験に関して今まで頂きました コメントやアドバイスを下にまとめておきます。概ね3つの内容となります。
●お米(ご飯)は元来腐りにくいものなので、この季節だと一週間程度では腐敗しないかもしれません。
●紙に書くだけでなく、「ありがとう」と声を掛けると、もっと効果的です。
 (江本勝著の本にそのような記載があったとのことです)
●「ばかやろう」よりも「ありがとう」の方が、ずっと高波動なので、「ありがとう」の高波動が、もう一方の「ばかやろ」 をも包み込んでしまった可能性があります。(コンセントの実験の時もアドバイス頂いた方からのコメントです)

有益なコメントやアドバイスほんとうにありがとございます。
(注)上のアドバイス中にあります高波動というのは物理学や電磁気学での波動とは全く意味の違うもののようです。正式な定義はなく曖昧な抽象的(精神的)な概念のようです。



上記アドバイスを受けて今後の実験(観測)手法を修正

(1)ご飯の変化(腐敗)が予想以上に遅いので、もっと長期スパンで考えて、気長に実験する。
(2)毎日、サンプル品に声を掛けてみる(「ありがとうと」表記のサンプルには「ありがとうと」と声をかける)
この(2)はかなり抵抗を感じる。まあ、やっているうちに慣れるだろうとは思うけど・・やはり、ご飯に話かけている姿を見られるのは避けたい。毎日、家族が寝た深夜に、腐り行くご飯に話かけることにする。

とにかく、可能なことは、素直にやってみることが大切なのだと自分に言い聞かせて、バージョンアップして実験継続するのだ!



<2009/2/4 (実験開始23日経過)>
実験を開始して3週間以上経過して、やっと、下の写真のように、ちょっとの変化が現れた。

「ありがとう」と書いている方のご飯。
特に変化なし。


「バカヤロー」と書いている方のご飯。
むむむ。ピンク色の斑点が2つとベージュ色の斑点が1つが発生。
(下写真の矢印のところ)

これはカビの赤ちゃんだろうか?
たまたま「バカヤロー」の方に発生したのだろうか?

でも、匂いの違いは特になし。共に腐ったような匂いはしない。
そして、今回、勇気を出して試食してみた。
ピンセントで、それぞれ2粒づつ取り出し食べてみた。
結構固くなっている。バサバサな歯ごたえだ。味は米の味。
味や歯ごたえに両者の違いはない。

ちょっと変化が出てきたので経過が楽しみだ。



<2009/2/16 (実験開始35日経過)>
「ありがとう」と書いている方のご飯。
前回観察じからの大きなは変化なし。


「バカヤロー」と書いている方のご飯。
明らかにカビが成長している。


さすがに1ヶ月以上経過しているので、匂いは共に変化してきている。ご飯の甘い感じのいい香りはもう全然ないが、そんなに臭いという感じでもない。だが、見た目通りに、「バカヤロー」の方が匂い(カビのような匂い)が強い。
上記のように、「ありがとう」と書いている方のご飯と「バカヤロー」の方のご飯とでは、目視と匂いに差異が出てきた。「ありがとう」と書いている方が痛み(カビの発生)が遅い。


追記:
この状態のものを試食する気にはなれない。そこで、息子に100円で試食を依頼してみたが拒否された。1000円ならOKとのことだが、1000円は高すぎるので、結局、試食は断念した。今後、この実験の試食チェックはない。

追記:
以前、サンプル品に、それぞれ声を掛けると書いたが、実は、殆どやっていない(初めの2~3日ぐらいはやったかな)。ご飯に、毎日話しかけると言う異常な行為は、どうも日常化しなかった。と言うことで、事実上は、ただ置きっ放しの状態に近かった。



<2009/3/5 (実験開始52日経過)>
左写真:ありがとう 右写真:バカヤロー


上側だけだと、「ありがとう」の方にはカビも腐敗も無い用に見えるが、側面をみると「ありがとう」にも痛みが進んできている。いや、むしろ側面から見る腐敗は「バカヤロー」よりも「ありがとう」の方が酷い感じだ。
両者の匂いの違いは特に無い。共にカビのような変な匂いだ。
結局、時間経緯における腐敗の進み方や腐敗の酷い部位が多少異なるだけで、両者の違いは殆ど無い。



ベランダにての放置プレイへ移行

両者の違いが殆ど無いという実験結果が出てきたので、正直、この実験に関するモチベーションはかなり低下した。でも、サンプル数=1では、実験結果としての意味が弱いので、モチベーションが復活すれば、サンプル数を増やし再実験をやる予定。

このサンプルに関しては、今後、共に腐敗が進みそうで、虫などが発生したら気持ち悪いので、僕の部屋からは撤去し、ベランダの片隅に日光が当らないようにして放置する。そして1~2ヶ月おきに細々と観察は続ける予定。

このように放置プレイ実施中。
(放置中は板を立てかけ日光を遮蔽する)
投稿:2009/3/5




両者に劇的な変化が発生!!

<2009/4/9 (実験開始82日経過)>
放置プレイを実施していたサンプルに、気が付いたら劇的な変化が発生していた。
正直、驚きだ。


ビンの底から見ると。


蓋を開けて上から見ると。

写真から分かるように、「ありがとう」と書いている方のご飯と「バカヤロー」の方のご飯とでは、明らかな違いが発生した。「ありがとう」の方は前回観測(2009/3/5)と殆ど違いは無いが、「バカヤロー」の方には黒カビがぎっしり出来ている。両者の放置環境は全く同じだ。全く不思議だ。何かの偶然なんだろうか??!



検証実験(その1)を終了

<2009/5/12 (実験開始後約4ヶ月経過)>


蓋を開けて上から見ると。

「ありがとう」の方も不気味な色に変色。
「バカヤロー」の方はさらに黒カビが増量し、ご飯であったことが全く分からない状態となっている。
明らかに「バカヤロー」の方がカビの量は多いが、「ありがとう」の方も中途半端な腐乱状態でグロテスクだ。
しかし、何故、両者に、こんなに違いが発生したのだろうか??

なんだか様態が気持ち悪い(特に「ありがとう」の方が・・)ので、ここで、検証実験(その1)を終了する。



今後

今回の検証実験(その1)では、「ありがとう」と書いたラベルを貼ったご飯と、「バカヤロー」と書いたベルを貼ったご飯とでは、腐敗の進み方、カビの種類に、明らかな違いが発生した。

しかしながら、サンプル数=1では結論は無理だ。
今後、サンプル数を増やして補足実験を実施予定。

追記:
腐敗行くたくさんのサンプルを部屋に置くのは気持ち悪いので、ベランダにて実験実施予定。
よってベランダ改修工事が終了後(7月頃)に実験開始予定。

もし、サンプル数を増やしても再現性が有るのなら、今の科学のパラダイムを見直す必要が出てくるかも。



最終投稿:2009/3/5

 

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