アイデア発明空間 <<

電子式ムヒS・電子式痒み取りマッサージブラシ

考案のいきさつ

数ヶ月前に原因不明の湿疹が出来て、無茶苦茶に痒(かゆ)い。大きな病院で検査してもはっきりとした原因が分からなかった。薬(ステロイド系の痒み止め)もいまいち効かない。そして、痒くて掻くとプチプチが増大して、さらに痒くなる。まさに、かゆみの無限スパイラルに入り込んでしまうのだ。だから掻きむしりたいのに掻けないという我慢大会のような日々となってしった。そこで、その状況を打破するため、掻きむしらなくても痒みを麻痺させる(ごまかす)手法を考案したのだ。


要約

マッサージブラシの金属ピン(隣接するピンの間)に電圧を与え(適度に電流を流し)、皮膚表面に電気刺激を与えることにより痒みを吹き飛ばす(麻痺させる)。つまり、痒くて痒くてたまらないよりは多少の感電の方がましだろうという半ばヤケクソの発想。もしかしたら、これで頭をマッサージすれば毛根の電気刺激により禿げ予防になるかも?

とりあえずの試作機(0次試作機)




構成図と動作

<マッサージブラシ部の構造>
隣接する金属ピンに後述する昇圧インバータ部で発生させる電圧を印加する。
(下図の黒丸と白丸の金属ピン(電極)間に電圧を印加)





<電圧発生部の構成>
乾電池の電圧程度では皮膚で感じる程度の電気刺激とはならない。そこで電圧を高くする仕組みが必要となる。電流は微小でよいので単4電池1〜2本程度の電源と小さな電子回路基板で実現できる。
下に、そのブロック図を示す。

動作を簡単に説明すると。
電池の電圧を昇圧インバータによって100v程度に昇圧させる。このまま皮膚に印加するとやはり怖いので電流制限回路(最大電流値を調整する回路。最も簡単には抵抗器)を介してマッサージブラシに印加する。

次に昇圧インバータ回路の動作を説明する。
電気刺激のに好ましそうな低周波(数10~数100Hz)の正弦波の昇圧電圧を、出来るだけ小さな電子回路で実現する。そのため数十KHzでスイッチングを行い、低周波正弦波信号で変調させ昇圧後にフィルタ回路でキャリア(数十KHzのスイッチング周波数成分)を除去させる(いわゆるD級アンプ方式)。



まずは実験用マッサージブラシを試作する

市販のペットブラッシング用のブラシを改造する。
ゴムの外周を切り取る。


ピンに銅線をハンダ付けする。幸いハンダが馴染む金属(メッキ処理)だった。
完全な互い違い配電は困難なので下写真のように円周状配線とした。
全ピンの配線が終わるとゴム系ボンドで固定。木のフレームに穴を開けて電線を取り出す。





基礎実験を開始

実験は下ブロック図のようにオーディオアンプの出力を電源トランスで昇圧(手持ちの12Vトランスを利用)、
12V側をオーディオパワーアンプの出力(スピーカ端子)に接続し、100V側をマッサージブラシに接続する。


子供と一緒に実験の様子。黒い箱が実験に用いたオーディオパワーアンプ。


子供は手より、頭の方が気持ちいいらしい。
電気刺激により禿げ予防になるかも??


マッサージブラシを当てる部位によって全然感じ方や感じ易さが違う
周波数を高く(5KH以上)すると極端に感じ難くなる。高い周波数で感じるぐらい電圧を高くすると、いきなりピリリと不快な痛みを感じる。やっぱり低周波がいい感じだ。

実は、この実験をやり始めた頃には、肝心の湿疹が殆ど治ってしまった。猫と遊びまくった日々が良かったのかも知れない(猫と遊びまくることにより童心に返り、体に蓄積していたストレスが解消し何故か湿疹も治ったのではないかと勝手に推定している)。よって、この実験の痒みに対する効果があまり分からなかった。もし、また湿疹をぶり返したら実験を再開する予定。



0次試作機

せっかくだから、とりあえず形にしておきたいので、超手抜きの試作品を作製。


昇圧回路は使い捨てカメラのフラッシュ(ストロボ)回路を流用。したがって、低周波電気信号は無理で、
十数KHzのパルス電圧か直流電圧かの2種類による電気刺激となる。
回路部のケースも超手抜きのダンボール製の別体。

100kΩと1MΩ可変抵抗器の直列抵抗により電気刺激の強さを調整(電流の制限)する。
やはり直流や高周波電流ではビリビリという感じでは無くチキチキという痛さを感じる。
痒み止めにはこのチキチキの痛い感じの方がいいのかも知れないが・・



安全性など

皮膚表面の微小間隔のみに電流を流すため心臓等への悪影響はないはず。
でも、体の部位によっては、いきなり感じる場所があり、ビリっときた時に心臓がドキドキしてしまう。
この考案は、あくまでも自分の湿疹の痒さから逃れることを目的としたもので、それ以上のものではありません。


今後の展開

今のところ僕の湿疹が自然治癒してしまったため、このアイテムの開発意欲が殆ど無くなってしまった。
だから、今後の展開の予定は全くありません。もし、また湿疹が痒くなったら再開するかもしれません。



ご自由に参考にしてください

全くご自由に参考にしてください。何かのヒントにでもなったら幸いです。
でも、あくまでも自己責任でお願いします。


<サイト内関連リンク>
わくわく工作実験・感電を初体験するぞ実験
大人の分解遊戯・使い捨てカメラ「写るんです」の分解

投稿:2008/3/4

 

Best Price by Amazon

このWEBサイトもサクラです。