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パワーアンプ出力段の損失電力(発熱量)の算出
リニアパワーアンプ(アナログパワーアンプ)の損失電力(つまり発熱量)を考える。
電源電圧と出力電圧(実効値)と負荷インピーダンス(負荷抵抗)からパワーアンプの電力損失を求める実用式を求める。
と考えれば結構容易に求まる。
また、パワーアンプの電源電流Ipは出力電流Io(実効値)にバイアス電流Ibiasを加算した値となる。
ここでは、バイアス電流Ibiasを無視できる程度に小さいと考えIbias=0とする。
すると、下記のように電源電流Ipおよび出力電流Ioを消去するとパワーアンプの損失電力Paを電源電圧Vpと出力電圧Voと負荷インピーダンスRLの関数として表現できる。
要するに、(4)式により電源電圧と出力電圧(実効値)と負荷インピーダンスが分かれば、パワーアンプの損失電力つまり発熱量を概算できるのです。
また、バイアス電流Ibiasが無視できない程の値である場合は(4)式にVp・Ibaiasを加算すればよい。
ちょっとしたドライブアンプやバッファー回路の出力段のデバイスの許容損失を求めたい場合やヒートシンクを検討する場合などに使えるよ。
最終編集:2009/1/16