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マイプチ簡単温度槽

2012/7/28

 

電子回路の要は温度特性

電子回路というか電子電気製品の仕上げの要はやはり温度特性だと思います。なんせ半導体を含めて多くの電子部品は温度により特性が大きく変わります。よって如何にそれら部品の温度特性に影響されないシステムとしての特性を実現するのかが設計的にとても重要です。通常の温度では全然問題無かっても、ある温度以下(以上)になると異常発振を起こしたり動作点(DCバイアス)が極端にずれてしまい全く使い物にならなくなる場合とかもしばしばあることです。

 

温度槽(恒温槽)という試験装置

そこで、実際に環境温度(周辺温度)を自由に設定することが可能な温度槽という試験装置を用いて温度特性を測定することが重要となるのですが、研究開発用とか産業用の本格的な温度槽は如何せん高価でガタイもでかくて気軽に使えません。で超安価に気軽に実験測定可能な温度槽な訳です。

 

小型フリーザー(冷凍ボックス)+ドライヤーという発想

小型フリーザー(冷凍ボックス)+ドライヤーそれだけです。

冷凍機のコンプレッサーはこまめにON/OFF制御出来ないので、制御はドライヤー(送風機付きヒーター)をON/OFF制御するわけです。温度制御器(コントローラー)はオムロン製の既製品でお手軽に実現。実験に使用しない時は通常の冷凍機として食品保存等に有効利用できます。

 

 

蛇足

以前、ペルチェ冷却素子を用いたクールな温度槽も試みたのですが、実用にはあまりにも非力でした。

やはりコンプレッサー(圧縮機)はパワフルですねえ。

 

 

 

 

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