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熱収縮チューブで簡単ケーシング(その2)
2010/8/13
熱収縮チューブで頑強なケーシング
まずは、不要な水性ペンを分解して、外側のプラスチックボディーを適当な長さに切断。
そして、その切断したプラスチックリングを部品保護用として同軸ケーブルに通す。
そして、太い熱収縮チューブを被せて加熱すれば出来上がり。
少々の衝撃では内部部品は壊れません。
必要あらばシールドも簡単に施せます。
これ、何かというと、クッリプ付き50Ωの終端ケーブル。
パルスジェネレータ等の出力(出力インピーダンス50Ω)から信号を取り出すとき、低い周波数の場合は特に気にしなくてもいいが、周波数が高い場合や、パルスの立上げ(立下げ)速度や、そのリンキングが問題となる場合など、出力インピーダンスとケーブル(同軸線路)のインピーダンスと負荷のインピーダンスとをマッチングする必要がある。また、パルスジェネレータの電圧設定値は50Ω負荷(終端)を想定された値なので、無負荷(高インピーダンス負荷)だと、設定値の倍の電圧が出力されてしまう。50Ω抵抗を出力とGND間に入れると解消するが、いちいち面倒だ。
そこで、予め同軸ケーブルの終端に50Ω抵抗器を接続し、ミノムシクリップをつけて置けば便利なのだ。ターゲットが高インピーダンスの場合で、周波数が数MHz程度までの実験なら、そこそこ便利に使える。
補足
一般の家電品屋さんで販売されている同軸ケーブル(一般アンテナ用)は特性インピーダンス75Ωです。
電子計測機の入出力端子(BNCなど)のインピーダンスは多くの場合50Ωですので、同軸ケーブルの選定には注意が必要です。(同軸ケーブルを単なるシールドケーブルとして使用している場合など、気にしなくていい用途には、ケーブルのインピーダンスなんて全く気にしなくていいが。)
ちなみに型番でいうと3D-2VやRG-58などが一般的な50Ωの同軸ケーブルです。